車の買い時

さすがに魚や野菜の旬よりは長いが、限られた時間という意味では似たようなものかもしれません。
それに、魚や野菜なら一度旬を逃しても次もまたいいときがやってくる。
けれど、車の場合はそのかぎりではありません。
どういうわけか、ことに日本車の場合はいい状態が2世代3世代と長く続くことがほとんどありません。
いい状態とは、ひとつには作る側がキツイながらも其撃に、または気合あふれる仕事をした結果として車があるような状態です。
作った人々に直接触れる機会が多いせいも多少はあるかもしれないが、日本車の場合はたとえば同じ名前の車でも、世代ごとに頑張ったケースとそうでないケースがはっきりします。
場合によっては、それこそ写真を見ただけでもわかってしまう。
しかも、デキのいいときとそうでないときのバラツキもかなりデカい。
たとえば、わかりやすいところだと日産プリメーラ。
初代モデルと現行型とは、まさに似て非なる車です。
初代モデルは、欧州メインということで日本車らしからぬ真剣な車作りをしたことが評価されて独自の地位を築いた。
それに油断でもしたのか、モデルチェンジ後は普通な日本車そのもの。
で、今やかつてのオーラはありません。
車としてもむしろ退化してしまいました。

初代モデルのどこがよくて日本で望外のヒットとなったのか、おそらく製作側は何もわかっていなかったのでしょう。
ということで、年式的にちょっとキツクなりつつありますが、第3章で初代モデルをオススメしております。
または同じく日産のスカイライン。
2世代前、つまりGT・Rが復活した最初の時代は、見事にビシッと意志統一のされた車件りの産物でした。
言ってみればGT・Rのために、ほかのすべてのスカイラインが犠牲になったような惨状だったが、おかげで少なくとも主張ははっきり明快に伝わった。
主張とはズバリ、軽快なスポーツセダンですね。
ブタ呼ばわりされたその前の現行モデルとはうって変わって、足腰も上半身もバッチリとシェイプアップされていた。
それが、次の型、つまり現行型の先代ではまったく逆戻りしました。
開発段階の途中で、ホイールベース延長などという意味不明な決定も下ったりして、見るからに水太りの状態になってしまったのです。
あわてて現行型で元に戻そうとかなり頑張ったが、旧モデルの体と同じ状態にはならず……。

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