オートマについて

今や、ほとんど前時代のアイテムといった感すらあります。
なのに、乗ってみると1段オートマより断然に運転しやすい。
ギアの段数がひとつ減っただけで、ほとんど別もの。
しかも例外なく。どうしてなんでしょうか。
簡単に言って、それは余裕がないぶん真撃な態度で設計されているからでしょう。
そういう話を知り合いの先輩にしたら2段オートマはもっと真面目だったよと言われてしまいました。
たしかにそうかもしれません。
極端なOD=オーバードライブをはじめとするおかしなギア比配分やスカスカのトルコンなどは、考えてみればすべて4段になったために運用されてしまったのです。
理屈のうえでは、機械の潜在能力が一段上がって、ばら色の未来が開けたはずなのに、現実に余裕が増えたせいで、かえって正味の使いやすさが失われてしまいました。
たしかに4段オートマは、誰もいない高速道路をすーっと速度一定で走るときにはエンジン回転が下がるぶん正直に静かで燃費もよくていいかもしれません。
または、青信号スタートで、ギャギャッと乱暴に飛び出すのは安全になったかもしれません。
4段オートマ(主として日本)の良い点は、せいぜいその程度でしかありません。
とはいえ、そんなものは良い点とはいえありません。
勿論、段数が増えたぶん、いいところばかりを享受できる例だってあるわけですが。
そういうわけで、3段オートマのよさは自分的には西暦2000年における自動車関係での最大の発見です。
どんな新型車も、どんな新技術も驚きと感動という点で3段オートマにはかないません。
これは正直な考えです。
こうした気持ちは、単に安いからという原因からだけではなく中古車に注目するというのも、とらえかたとして同様ではないでしょうか。
言ってみれば、さしずめ中古車とは1周遅れの最新バージョン。
テクノロジーが進歩する、更新されるというのは、それ以前の状態でひとまず成熟していた状態を一度チャラにして新規の挑戦を始めるということでもあります。
当然、不十分だったり不慣れだったりする部分が大目になります。

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