車の性能

車は走れば大量の汚い排ガスを出し、不幸にしてひとたび事故すると乗員の生命をあっさり奪ってしまうような危険にさらす犯罪的な存在かもしれません。
エアバッグやABSが付いていたにもかかわらず、またはクラッシュテストの成果がよくなったにもかかわらず危険な車も実はあるのだけれど、そういうことは雑誌にはほとんど書いていない。
動力性能にしろいわゆるハンドリング性能にしろ、車の性能である運転しやすさや乗っていて疲れないといった部分においてモデルチェンジがむしろ退化している例が少なくない。
いいことばかりの情報を読んで、または耳にして大いに期待しながらいざ試乗してみると、実際はさにあらず。
たとえば私の場合、車に乗って、そういった感覚を受けると、驚いたり自分の勘違いや鈍感なせいだと考えたりしたものだ。
でも今ではむしろそれが普通のことだと考えている。

それこそ、モデルチェンジで本当に車がよくなっていたらありがたい、運がよかったくらいの感覚です。
といって、べつにやっぱり古い車のほうが味わいがあっていい。
だからこそ中古車みたいなことをここで書きたいわけではない。
世界中の車が急速に、かつ不可逆的にいわゆる冷蔵庫や洗濯機といった安直な商品と化していく状況を嘆く向きも多いけれど、ここではそういう話題はひとまず脇へどけておくことにしたい。

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